第46回日本臨床免疫学会総会

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ご挨拶

第46回日本臨床免疫学会総会
会長代理:森尾 友宏
(東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科発生発達病態学分野)

 様々な疾患に対して、分子標的薬が成功を収める中、基礎領域での知見が、臨床現場と乖離することもしばしば経験するようになりました。ある程度の効果予測をもって用いられた薬剤が、特定の疾患には全く有効でなかったりすることも稀ではありません。動物モデルにおける検証は常に、実際の疾患とモデルとの相違を理解して実施し、解釈されるべきものですが、それは多因子による疾患のみならず、単一遺伝子異常においても同様です。常に、曇りのない眼と批判精神を維持する必要があります。
 一方、臨床における成果、効果を示す症例と示さない症例から、疾患のheterogeneityや疾患の成立機序を解析できる時代に入りました。研究するべき課題は増えつつあります。
 「No discussion No science」という標題は、現代医学の課題を問いかけるものでもあります。大量のデータが集積するようになり、その解釈が重要になっています。病態を解明し、医療に応用するためには、基礎と臨床の間での討論が必要です。臨床の多領域間での知見の交換も重要です。連携の中で、既成の考え方にとらわれず、事実を見つめ直すことが大切です。
 その主役は、柔軟かつ理性的な思考を展開できる、頭の若い医学者、医師であるべきでしょう。学術集会は、何よりも意見交換、討論の場として、高い存在意義があります。
 近年の日本臨床免疫学会の改革も、歴代の理事長が主導する、討論の中から生まれてきました。本学術集会では、臨床免疫に携わる基礎医学者、各領域の医師が、枠組みにとらわれずに、意見を述べ「ディスカッションを中心とした日本臨床免疫学会」という姿を具現化したいと考えています。
 晩秋の軽井沢でお目にかかれることを楽しみにしています。

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