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ご挨拶

第32回腎と脂質研究会 当番世話人 伊藤 修(東北医科薬科大学医学部リハビリテーション学)

 第32回腎と脂質研究会の当番世話人を拝命するにあたりまして、ご挨拶申し上げます。
 腎と脂質研究会は、全国の脂質代謝と腎疾患の関連を研究テーマとする研究者によって組織され、研究結果を発表するため、毎年1回の研究会を開催してまいりました。東北地方での開催は3回目となり、2011年に大きな被害をもたらした東日本大震災からの復興の地、仙台で11年ぶりに皆様をお迎えいたします。
 「脂質腎毒性」仮説の提唱以来、腎疾患と脂質の関連が注目されるようになり、血清脂質異常症だけでなく、腎内脂質代謝異常の病態を把握することも重要になっています。脂質低下治療に用いられるスタチン、フィブレート、ω-3多価不飽和脂肪酸等の薬物療法やLDLアフェレーシス治療についても、それらの血清脂質低下効果のみならず多面的効果も腎障害進展抑制に関与することが明らかになってきました。また、近年の腎疾患患者の高齢化に伴い、Protein-Energy Wasting(PEW)やサルコペニア・フレイルへの対策も腎疾患治療の重要な柱となっており、食事栄養療法や運動療法といった非薬物療法は、腎臓に対する直接的効果といった視点からも議論されるようになりつつあります。
 今回の第32回腎と脂質研究会では、これらの研究の流れを受け、最新の情報を提供していただき、今後の展開につなげる意義深いものにすべく計画しております。皆様のご参加を心よりお待ち申しあげます。