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ご挨拶

第33回腎と脂質研究会当番世話人 稲城 玲子(東京大学大学院医学系研究科 慢性腎臓病(CKD)病態生理学講座)

 腎と脂質研究会は、腎臓病と脂質代謝異常の関連を臨床・基礎の側面から幅広く研究する医師や大学・企業の研究者が一堂に会し、最新の研究成果について情報交換することを目的として開催されてまいりました。大変残念なことに、第32回腎と脂質研究会(当番世話人:東北医科薬科大学医学部 伊藤修教授)は新型コロナウイルス感染症の収束が見込まれず開催中止となりましたが、第33回腎と脂質研究会は感染対策を鑑みて初のWeb開催とさせていただきます。
 腎臓の脂質代謝異常は腎臓細胞内の脂質蓄積や、それによる細胞障害(脂肪毒性)の原因となることが世界中で研究され、その分子メカニズムが急速に解明されつつあります。特に、脂肪毒性は細胞内小器官(小胞体やミトコンドリアといったオルガネラ)の機能障害、それによる細胞の機能障害に繋がることなどがわかってきた。それら一連の成果は新たな腎臓病病因論、ひいては革新的診断・治療戦略の確立に繋がることが大いに期待されています。
 今回の第33回腎と脂質研究会では、最新の研究成果と討論のライブ配信にて、脂肪代謝異常の病態、治療についての最新情報を広く交換し、相互に協力する場を構築できるよう努めてまいります。
 皆様の研究会へのご理解、ご協力を心よりお願い申し上げ、多くの皆様のご参加をお待ち申しあげます。