好腎好日&血管炎セミナー開催のご案内
血管炎の臨床病態の中で、診断が難しい末梢神経障害と腎障害を取り上げWebセミナーを開催します。
ANCA関連血管炎での末梢神経障害の発症頻度は異なりますが、すべての血管炎で認められる臨床徴候です。好酸球性多発血管炎性肉芽腫症(EGPA)で最も高頻度で80%程度にみられます。顕微鏡的多発血管炎(MPA)でも60%に出現し、多発血管炎性肉芽腫症(GPA)でも30~50%に出現するといわれています。末梢神経障害の診断には専門的な知識が必要になり、最前線の臨床現場で診療に当たる医師からは診断が難しいとの声が聞かれます。生命予後に直結する臓器障害ではないので重要視されない先生方も時折みかけますが、運動障害・感覚障害は患者のADLを大きく阻害し、重篤な末梢神経障害は患者を廃人同様の状況に追い込んでしまうこともあります。早期発見と迅速な治療開始により患者の機能予後は大きく改善します。血管炎の神経徴候を長年研究されてきた神田隆先生に解り易く特別講演頂きます。
一方、血管炎の腎障害はMPAで高率に起こり、発見が遅れると急速進行性糸球体腎炎(RPGN)から末期腎不全に至ります。RPGNの病態を示す腎組織像は半月体形成性腎炎です。このような組織病変の成り立ち、様々な程度の半月体形成と臨床病態とのかかわりを病理の立場から2人の病理医にお話しいただきます。そして、現実行われている血管炎、特に腎障害に対する治療も話してもらう予定です。また、「劇症好中球と血管障害」について、鈴木和男先生に血管炎の基礎的なアプローチからお話を伺いたいと思います。
一般社団法人腎臓血管加齢医療研究機構
理事長 湯村 和子
記
会議名 | 好腎好日&血管炎セミナー |
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日時 | 令和5年1月21日(土曜日)15:00~17:30 |
形式 | Web開催(Zoom) |
定員 | 100名 |
参加費 | 2,000円(機構会員の方は無料) | 参加方法 | 下記申込フォームよりお申込の上、指定口座への参加費のご入金をお願いいたします。
参加費をお振込みいただいた方に、1月18日を目処に、当日の視聴URLをお送りいたします。 *申込期間:令和4年12月1日(木)~令和5年1月18日(水) *参加申込フォーム(外部サイトへ移動します) |
参加費振込先 | 三菱UFJ銀行 四谷支店 普通0169756 一般社団法人 腎臓血管加齢医療研究機構 |
プログラム
*プログラムは現時点での予定です
15:00~15:45
特別講演「血管炎による末梢神経障害の診断」
神田 隆(山口大学医学部神経・筋難病治療学講座 教授)
司会:湯村 和子(東北医科薬科大学腎臓内分泌内科 臨床教授)
15:45~16:00
ミニレクチャー「劇症好中球と血管障害」
鈴木 和男(千葉大学災害治療学研究所 客員教授)
村田 正太(千葉大学医学部附属病院検査部 副技師長)
16:00~17:30
ワークショップ「血管炎の腎障害」
司会:本田 一穂(昭和大学医学部解剖学講座顕微解剖学部門 教授)
16:00~16:10
1)RPGN
湯村 和子(東北医科薬科大学腎臓内分泌内科 臨床教授)
16:10~16:30
2)ANCA関連血管炎における半月体の形成機序および腎内小動脈炎の病理学的意味
種田 積子(東京女子医科大学病理診断科 准教授)
16:30~17:00
3)AAVの腎病変(基礎から非典型例まで)
小川 弥生(北海道腎病理センター センター長)
17:00~17:30
4)AAVの治療の現状
板橋 美津世(東京都健康長寿医療センター腎臓内科・血液透析科部長)
●セミナーお問い合わせ先
腎臓血管加齢医療研究機構講演会事務局
E-mail:office@rokiva.jp
*研究会当日連絡先*
TEL:046-220-1705(1月21日土曜日10:00~17:30)
11月29日(火)開催「血管炎セミナー3:血管炎をもっと知ろうver.8」の参加受付を締切りました。 10月22日時点で4日間で200名以上の参加申し込みがあり締切とさせていただきました。多数のお申込みをいただきまして誠にありがとうございました。今後も機構ではセミナー開催の予定ですので、参加をお待ちしています。 以前の講演など順次、機構HP上の学術誌ROKiVA-Letterに掲載していく予定ですので、参照ください。
血管炎セミナー3開催のご案内
血管炎をもっと知ろう(ver.8)を副タイトルとしWebで血管炎セミナーを開催します。
全身血管でも特定の血管に好発する血管炎が発症する機序は未だ不明ですが、1臓器の血管だけ、あるいは多臓器の血管に血管炎は起こります。
血管豊富な腎臓に血管炎が起こっても、臨床兆候は乏しく、検査異常で見つけなければなりません。
皮膚に起こる血管炎の所見は、血管炎発見のきっかけにもなります。
皮膚の血管炎の所見は、若年者に起これば早期に気づくきますが、高齢になると見落としがちになることもあります。
また、高齢者に難聴が発生してもそれが血管炎の兆候と気づかないこともあります。
お二人の先生に専門医でなくてもわかりやすい診断法をご教示いただきます。
耳鼻科領域ではトピックでありますANCA関連血管炎性中耳炎(OMAAV)に関してもわかりやすく講演して頂く予定です。
最後に国立感染症研究所におられた鈴木和男先生とともに血管炎の成立機序の一端を担う好中球の活性化について一緒に考えたいと思います。
一般社団法人腎臓血管加齢医療研究機構
理事長 湯村 和子
記
案内 | 血管炎セミナー(血管炎をもっと知ろうver.8) 専門でなくても血管炎を診断するために |
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日時 | 令和4年11月29日(火曜日)19:00~20:30 |
形式 | Web開催(Zoom) |
定員 | 70名 |
参加費 | 無料 | 参加申込 | 参加申込を締切りました。多数のお申込みをいただきまして誠にありがとうございました。 下記の参加申込サイトよりお申込みください。 参加申込サイト(外部サイトへ移動します) |
プログラム
司会:湯村和子(東北医科大学病院・腎臓内分泌内科・臨床教授)
19:00‐19:15
はじめに:血管炎早期発見の重要性
湯村和子(東北医科大学病院・腎臓内分泌内科・臨床教授)
19:15‐19:45
講演1.皮膚からわかる血管炎
川上民裕先生(東北医科薬科大学・皮膚科 主任教授)
19:45‐20:15
講演2.難聴・中耳炎は血管炎の始まりか?
吉田尚弘先生(自治医科大学付属さいたま医療センター耳鼻咽喉・頭頚部外科 教授)
20:15‐20:30
終わりに:血管炎と好中球の活性化
鈴木和男先生(千葉大学災害治療学研究所 客員教授)
●セミナーお問い合わせ先
腎臓血管加齢医療研究機構講演会事務局
E-mail:office@rokiva.jp