第7回日本サルコペニア・悪液質・消耗性疾患研究会

会長挨拶

 第7回日本サルコペニア・悪液質・消耗性疾患研究会を2020年4月11日(土曜日)に「医療介護現場でできる悪液質・サルコペニアの予防と治療」をメインテーマに、横浜市教育会館において開催します。
 本研究会が課題としている「サルコペニア」「悪液質」「消耗性疾患」は、「サルコペニア」を除けば、昔からの臨床課題です。これらの課題に共通していることは、病態が似通っていること、通常「不可逆」の状態となり死に至ること、その過程において本人や家族のQOLを低下させることなどです。一方、そのメカニズムがまだ十分に解明されていないこと、有効な治療法がまだ提示されていないことから、医療従事者の関心がまだ薄いのも現状です。しかし、予防や早期の対応が有効であること、その対応として医療介護の様々な専門職が協働することが重要であること、そして、超高齢者社会をすでに迎えている日本において、健康寿命を損なう要因であるこれらの疾患群への対応(予防、すでに栄養状態が悪化しはじめ、前サルコペニア、前悪液質と呼ばれる状態にある人に対する治療を含むケア)が重要であることも認病院から地域につなげる食支援識されつつあります。
 この研究会は、関連する医療領域(代謝栄養学、緩和医療学、内科学、外科学、薬物学、心理学、リハビリテーション医学、歯科・口腔外科学、生理学等)の専門家および研究者、そして保健領域や介護領域の専門家などが一同に会して、情報を交換し、個々の状況に応じた対策を考える研究会です。
 今回は、3つのシンポジウム「医原性サルコペニアの予防と治療」「アジアにおける悪液質の診断と治療」「病院から地域につなげる食支援」と一般演題(公募)を企画しました。
 特に、参加資格はありませんので、ご関心のある方はどうぞ一緒に情報交換し、未来志向での討論を重ねて欲しいと期待します。

第7回日本サルコペニア・悪液質・消耗性疾患研究会
会長 蘆野 吉和

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